2011年8月4日木曜日

イマドキの高校野球 今年の地方大会から


ここ数年、高校野球が面白い。ただし甲子園ではなく、地方大会には興味深い事象が頻発している。エリート校が居並ぶ甲子園とは違って、ごく普通の高校から甲子園常連校までごちゃ混ぜの地方大会ならではというところであろう。

今年兵庫県大会であったのは[氷上西 0-71 姫路工]という試合。もちろん5回コールドゲーム。しかも勝った姫路工が後攻めだからわずか4イニングで71点をたたき出している。1イニングで33点も取った回もある。この間に12人アウトになっているわけだから、打撃機会は最低でも83回に上ることになる。これを9人で割ると、一人9打席は回った勘定だ。出塁はヒットによるものか四球かはわからないが、1人につきダイヤモンドを8周くらいはしていることにもなる。打たれたピッチャーにとっては地獄そのもの(もはや感覚はっ麻痺していたのかも知れないが)だろうが、攻撃側だって相当疲れているのではないだろうか。

もっとも、71-0なんてまだまだ序の口のようで、過去の記録を調べれば3桁まで行ったケースもあるそうだ。

かと思えば、広島大会では、あまりの激戦にベンチ入り選手を使い切ってしまい、交代方法を駆使した結果、審判サイドと大もめとなって長時間中断し、あわや没収試合という騒動が起こっている。いずれにせよ、真剣にプレーしている当人たちを不用意に笑うのは失礼とは思うが、現象は現象として受け止めざるを得ない。

そんな中で、いま動画サイト界隈で話題になっているのが、愛知県代表賭して初の甲子園出場を勝ち取った至学館高校が歌った校歌だ。まずは百聞は一見にしかず。とくとお聞きを。↓


なんというか、J-POPというべきか、アニメのエンディングテーマと言うべきか。時代は変わったと言うべきなのか。でも、何度か繰り返し聞いていると、なかなかいい歌詞であることがわかってくる。校名が出てこないのは校歌としていかがかとは思うが、新しい学校(2007年に共学化してリニューアルした高校だそうだ)が時流にあった曲調を校歌に選ぶのはむしろ自然だし、学校の個性でもあろう。

ちなみに、旧制中学からの伝統を持つとある高校の校歌がこちら。↓
【ニコニコ動画】盛岡第一高校 校歌斉唱 軍艦マーチ

軍艦マーチのカバーっぽいが、これも明治時代の流行歌にあやかったにあやかっているとも言える。校歌もまた時代を映す鏡なのだ。





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