2012年2月25日土曜日

昭和40年の小原糸子に学ぶ


放送も残り1カ月となり、どんどん面白くなってきているNHKの朝ドラ「カーネ
ーション」だが、きょう2月25日の放送分はついに我々が生まれた昭和40年、
41年に差しかかった。そこでヒロイン・糸子が言い切ったセリフは胸に刺さっ
た。

「時代はがらっと変わった。女はこれからどんどん足を出すようになる。お嫁
に行かれなくなるなんて関係ない。いや、むしろ行かんでもいい世の中にな
る」

昭和40年、五輪を目指してのいけいけどんどんはとりあえず終わり、五輪と引
き替えにびゅーっと吹いてきた世界からの風が瞬く間に日本のファッション
を、生活文化を変えていった。もちろんその影で“いけいけどんどん”のツケ
を払わされる時代にも入っていくのだが、ウルトラマンの体のように世界は色
を帯び、新たな主張をし始めた。

“強い日本”が作られていったのは、そういう10年間の空気だったんだと思
う。その風土で育った我々こそ、今一踏ん張りして“強い日本”に気合いを入
れなければならない。